こちらのお店も、(ある程度効率的な行き方がわかったとはいえ)
個人的に簡単には行きにくい場所なので、催事で買えるのは本当に嬉しいです。


そういうこともあって、少し多めに買うことにしました。
アントルメやヴィエノワズリーもあったのですが、
今回はまだ食べたことのないプチガトーを選びました。
ジョリ(562円)

「苺・グリオッティーヌ・2種のショコラを使いました」

ミルクとビターでしょうか、程よい効き具合のショコラの風味に、
これもほのかな苺のムースで、想像よりも濃厚さを抑えた味わいです。
非常になめらかなムースの食感も、その印象に一役買っていました。
ブルジョネ(562円)

「ピスターシュ、苺の赤ワイン漬け、苺を使いました」

ピスタチオは、「実」そのものの風味がわかるくらいにしっかり効いていますが、
苺の風味と相まって、そこまで横溢ではないです。
トッピングのラムレーズンと相性のよい、まとまりのいい味わいです。
シブーストフランボワーズ(530円)

「シブースト生地、木苺、生クリームを使いました」

シブーストは砂糖を煮詰めたような少し鼻にツンとくる甘さと、
じゅわっとした食感が非常に印象的ですね。
シュクレ+ダマンドの台座も、バターの風味としっとりした食感がとてもよかったです。
フランボワーズと生クリームは、ワンポイント加えることで
それらの素材を引き立てて、まとまりのよさを増していると思います。
モンブラン(530円)

「仏AOC認定マロンペースト、メレンゲを使いました」
まずはこのいかにも「モンブラン」という佇まいが素晴らしいですね。

マロンペースト、シャンティ、メレンゲがほとんど1:1:1という組み合わせで、
殊更にマロンの印象だけが強いわけでないのですが、
一体に合わせて口に含んだときの、栗の風味の効き具合のバランス感がさすがで、
素材がよく吟味されていることがよくわかります。
ムラングシャンティ(486円)

「生クリーム、アーモンド入りメレンゲを使いました」

モンブランのメレンゲとは違って、焼き色の強い香ばしい風味があります。
アーモンド入りとのことですが、マカロンの生地よりも固いサクサクした食感です。
食べてみて全体に思うのは、殊更な濃厚さや素材の主張等を前面に打ち出すよりも、
素材は活かしつつ、組み合わせの妙やバランス感を感じるものが多いですね。
また折を見てお店に行って、今度はそろそろヴィエノワズリーやドゥミセック等にも、
目を向けてみたいと思います。
