店内ではイートインのテーブル上の撮影は可能とのことです。

ショーケースも撮影は可能とのことですが、ネットでの公開は不可とのことで、
他の客もいたので撮影自体しませんでした。
価格はすべて税別表示です。
コケット(480円)

「オレンジ風味の生地に、ホワイトチョコレートのムース、フランボワーズのクリーム、
赤い実のジャムを合わせました」
新作表示がありました。
ホワイトチョコとベリーの、私の好みの組み合わせです。
絶妙なバランス感の、一体感のある味わいはさすがですね。
比較的シンプルと言える組み合わせに、却ってシェフの力量が感じられると思います。
ラルク・ア・シェル(450円)

「ピスタチオのダックワーズに、ピスタチオのマジパン、フランボワーズのクレーム・オ・ブール、
杏のコンフィを重ねました」
様々な彩りで、虹を表現しているようですね。
こちらは上記のシンプルさとはまた方向の違う、やや組み合わせの複雑な味わいです。
いわゆるフレッシュタイプのプチガトーですが、ややドゥミセック的な構成にも感じさせます。
マジパン自体が濃厚さを加えていますが、それにピスタチオを使うことで、
さらに濃厚さを増しているように思いました。
以下は同行者の選択です。
ショコラ・フリュイテ(460円)

「チョコレートムースの中に、フランボワーズ、ブラックベリーを入れ、
ベリーを飾って仕上げました」

こちらは冒頭のコケット同様、ストレートな組み合わせです。
ショコラの風味やムースの滑らかな食感もじっくり感じられました。
ババ(460円)

「ラム酒を効かせたオレンジ・レモン・バニラのシロップに浸したババに、
カスタードクリーム、生クリームを飾りました」
ラム酒が強めに効いた、私の好みのタイプです。
ラム酒は追加できるようにスポイトに入っていましたが、

元々その必要がないくらいに浸っていました。

お酒の好きな人は、さらに加えてみてもいいと思います。
イートインすると小菓子がついてくるようです。

ココナッツクッキーとのことでした。

全体に、丁寧なつくりがとてもよかったし、やや古風な正統フランス菓子に、
さらにシェフの個性が反映されているように感じられました。
ちなみに及川シェフは、2012年にルレ・デセールに加入されたそうですね。

訪問の機会を作るのは難しいのですが、また再訪してみたいと思わせる味わいでした。
