カフェミクニズにて。
 2年ほど前(2015年頃)に、古民家を改装してオープンしたカフェスペースだそうです。 ミクニといえば、寺井シェフや捧シェフ、札幌ではレ・リシェスの遠藤シェフ等、 私の好きなお店のシェフが出身であることが多く、気になっていたのですが、 訪問の機会を逃したままでした。 そういえば札幌にも2003年頃、ミクニ名義のパティスリーがありましたが、 その頃は意識しないままで、今思うと惜しいことをしました。 今回はカフェでのイートインを目当てに訪問したのですが…  残念ながらこの日はケーキのテイクアウトのみ営業、とのことでした。 (クローズタイムは変更ないようでした) ここで一旦テイクアウトしてホテルに戻ると、 行動予定がかなり狂うのでちょっと迷いましたが、 せっかく来たので買うことにしました。   フォレ・ノワール(500円)  「キルシュ香るグリオットとピスタチオ、エレガントな苦味のチョコレートを合わせました」 キャラメルポンム(500円)  「ジャンドゥージャのムースにキャラメルソテーしたりんごとくるみを合わせました」 どちらもそれぞれ食材の風味が横溢ながら、一体感のある味わいが見事です。 ムースの滑らかさも特筆ものですね。 まるで最初から自然にここにあったかのような味わいです。 それぞれ個別に感想を書こうとしたのですが、結局は同じ表現になってしまい、 うまく書けませんでした。 これはそれだけ洗練された、自然な味わいを作り出している証拠だと思います。 とても満足したのは確かですが、ただあまりに完成されていて、 シェフの顔が見えない…恐らくはシェフパティシエが替わっても、 変わらない味わいが提供されるのだろうという思いもありました。 何だか批判的な書き方になりました(汗)が、 私自身そういう味わいを求めることもあるし、一切批判の意図はありません。 ただシェフの個性の反映された、様々な味わいを求める場合に、 こちらのお店を他のお店との比較対象とするのは困難である、とは感じたところです。 ショーケースの様子も撮らせてもらいました。          一見したときに、やや画一的に見えて不安も感じたのですが…それは杞憂と分かりました。 味わいそのものにはとても満足したので、また再訪して、次回こそはイートインしてみようと思います。 |