以下、トークの内容です。
例によって誤りや意味不明瞭なところがありますが…
こちらもとりあえず画像を載せてみますね。
みなさんこんにちは。
トークショーをする度、女性が多く、嬉しく思います(笑)
もちろん男性も大歓迎です。
札幌の印象は、人が素直というか親しみやすく、肩肘を張らない雰囲気がいいですね。
東京などの大都市では、まじめで勉強家の人が多く、こちらもまじめに対応しなければいけない。
(冒頭、ジロットさんが顔を覗かせる)
ジロットさんは私の頭をサッカーボールか何かと思って、いつもなでて(?)くれます。
札幌では、こんなにたくさんの雪を見たのは初めてで驚きました。
行動予定は慌しいが、妻にも会いたいので今日の夜には出発しなければなりません。
キャラメルセミリキッドについて。
口の中でとろっとダイレクトに味わいが伝わります。
カフェの味わいは幼い頃から両親が飲んでいたりと思い出が多く、
ぜひ加えたいと思いました。
ゆずは2~3年ほど前に初めて知って、酸味が過ぎた後のフルーティな日本独特の味わいを、
ぜひ使ってみたいと思いました。
キャラメルとミルクチョコで酸味を抑え、フルーティさが残るようにしています。
バナナは小さい頃から親しんでいて、ショコラにもよく合う、欠かせない食材と思い選びました。
バニラも、誰にでも親しみやすい味わいと思って選びました。
ラムレーズンココナツは、昔パティスリーで働いたときに、
ラムレーズンアイスを作っていて、そこから思いつきました。
ラム酒に浸したレーズンにチョコレートをまぶすときに、
そのままタービンに入れるとくっついてしまいますが、ココナツを入れて防いでいます。
こうやって、新しい技術や味わいを開発するのも楽しいです。
(以下、カカオについて専門的な話になり、意味のつかめない部分が多く、断片的に書き出します)
アフリカや中南米、アジアなどの赤道付近でカカオが作られています。
デリケートな栽培が必要で生産性が低いですが、
大変な思いをしているカカオ農家の方のおかげで生産されています。
カカオは発酵の過程でショコラらしい香りが出てきます。
カカオは乾燥の作業が大事で、水分を6~7%に保つ必要があります。
それより低いと輸送途中で割れて焙煎で焦げやすくなり、高いとカビが生えやすくなります。
カカオは農家の手で商品化されて、消費国に輸出されます。
最近はカカオが投機の対象になっていて、高騰しているのに、
投資家ばかりが利を得て、農家に恩恵がないのが非常に残念です。
ここからはカカオ豆を購入しクーベルチュールを作る人の役割です。
カカオを焙煎して、香りを出します。火の加減が非常に大事です。
ここでカカオバターとショコラペーストに分けられます。
私は自前の焙煎設備を持っていないので、現在はクーベルチュールを購入していますが、
設備が整えば焙煎から携わってみたいです。
カカオバターとショコラペースト、そして砂糖と、
安いショコラにはその他に色々なものが入っていますが、
原材料のあまり多いものは少し首を傾げたほうがいいと思います。
(このあたりで試食が配られる)
白いものはカカオバターで、甘くはないが口に入れるとすぐ溶けます。
口どけのよさを求めるときは多くします。37℃で溶けるので、
リップクリームや座薬もこれでコーティングしたことがありました。
1本線がベネズエラ、2本線がコートジボアール、3本線がエクアドル産カカオです。
よくお店に「ショコラマニア」が尋ねてきて、「100%ショコラが食べたい」というので、
これを食べさせると「これではない(思った味わいと違う)」と言われます。
カカオは品種も大事ですが、産地も大事で、ブレンドして使うこともあります。
昔はカカオが簡単に手に入らなかったので、様々な国のカカオをブレンドして、
独自の味わいを作り出していました。
(ここで質問)
「日本でおいしいショコラは食べましたか」
アオキさんのショコラは食べましたが、彼のショコラは日本のものかフランスのものか分からない。
また日本で短期滞在中に、ちょっといいな、と思ったものはありましたが、
日本語は詳しくないので、お店の名前なども覚えていません。
(ここでお土産が配られる)
これは「お勉強」ではなく、「お楽しみ」用のショコラです。
黒セサミ、ノワドココ、エピスの3種です。
最後に、親切にしていただいてどうもありがとうございました。
…以上がお話の内容のはず、ですが、正直に言ってちょっと正確性は保障しかねます(汗)
ベルさんは親しみやすい感じでしたが、ショコラのお話になるとかなり熱が入るようでした。
表を配って、その内容を説明していたはずですが、
時間の都合上恐らくはかなり端折っていると思います。
試食(?)で配られたショコラは、試食ではなくお勉強用でした(笑)
やはりそのまま食べると抵抗があったりもするのですが、
そこから様々な味わいに仕上げるショコラティエの方々の奥の深さには頭が下がりますね。
もちろんカカオ農家や、途中の工程に携わる全ての方々も同様と思います。
さて、お話を聞くだけでなく、お店(今年は札幌では初の独立ブースです!)で買ったものもあるのですが、
まだ封を切っていないので、そちらはまた改めて感想を書きますね。